AI導入インタビュー

「AI導入でビジネス変革」のバナー。多様な業種でのAI活用事例を表し、オフィスでビジネスパーソンたちがAI・データのホログラムが浮かぶインタラクティブテーブルを囲む様子。背景に都市のスカイライン
多様な業種のAI導入事例を、経営者へのインタビュー形式でご紹介します。

PH AI Works が実際にお手伝いした導入先の経営者に、ご本人の言葉で振り返っていただきました。業種も規模もさまざま。費用や期間、成果まで公開しています。

※ プライバシー保護のため、お名前はイニシャル、細部は一部ぼかしています。金額は当時のもので、円・ペソ表記は概算です。制度や相場は変わることがあるため、最新の状況は個別にご確認ください。
※ 掲載の事例には、現在の主な対象であるフィリピンの日系企業以外に、個人のお客様や現地の小規模店舗への支援も含まれます。金額はご依頼当時のもので、案件の規模・内容により現在の料金とは異なります。現在の料金はサービス・料金をご覧ください。また、記載の費用にはn8nやSupabaseなど外部サービスの利用料は含まれていません。

飲食店2025年

Case 1. 日系飲食店のAI導入・集客サポート

ご相談者:Mさん・日系飲食店オーナー(マカティ・リトルトーキョー近く/約80席)

ご相談者
Mさん・日系飲食店オーナー(マカティ・リトルトーキョー近く/約80席)
時期
2025年
導入内容
Webサイト刷新(WordPress)/SEO・GEO/SNS(Facebook)マーケのAI活用/AIチャットボット/メニュー更新の仕組み化
期間
相談 約1週間+構築 1〜2か月+研修後に本格運用(計 約2〜3か月)
費用
非公開(費用対効果は高いとの評価)
成果
スモールKWで検索1〜5位を維持/単純な問い合わせの人手対応はほぼゼロ/集客・来客が増加
マカティの日系飲食店がAI導入で変身したことを伝えるバナー。Webサイト刷新・SEO/GEO検索上位・SNSマーケ自動化・問い合わせ対応削減のアイコンと、明るい和食店でタブレットを手にした日本人スタッフがオーナーと打ち合わせする様子
マカティ・リトルトーキョー近くの日系飲食店(約80席)のAI導入事例。Webサイト刷新からSEO/GEO・SNSマーケ・AIチャットボットまで一気通貫で対応しました。(イメージ)

Q.AI導入の前は、どんな課題がありましたか?

A.ホームページが古すぎたこと、SNSでの集客がうまくいかないこと、それと電話対応の煩雑さですね。メニューも手書きで、変えるたびに手間がかかっていました。

Q.なぜ PH AI Works に頼んだのですか?

A.まず日本語でそのまま相談できること。しかも事務所がマカティのリトルトーキョーのすぐ近くで、ご近所にこれだけの実績を持つAIの専門家がいると知って驚きました。日本でもなかなか出会えない希少な存在です。ホームページからの集客や人件費を考えれば、AI導入はむしろかなり割安だと判断しました。

Q.具体的に何を入れたのですか?

A.まずWordPressでホームページを作り直し、最新のSEO・GEO対策でスモールキーワードを狙ったら、検索で上位に出るようになりました。Facebookを中心としたSNSマーケティングにもAIを活用して、アクセス分析や投稿づくり、作業の自動化を。さらにサイトにAIチャットボットを入れて、単純な問い合わせはAIが対応。メニューもパソコンで簡単に書き換えられる仕組みにしてもらいました。ゆくゆくはAIでライバル店も分析して、自分の店の改善や戦略に活かしたいです。

Q.導入の流れと期間は?

A.相談が1週間ほど、構築に1〜2か月。スタッフの研修期間を設けて、その2週間後くらいから本格的に運用を始めました。

Q.成果はどうですか?

A.スモールキーワードでの検索は、今も1〜5位をキープしています。単純な問い合わせを人が対応することはほぼなくなりました。SEO・GEOやSNSマーケが当たって集客・来客が増え、忙しくなって人を増やしたぶん人件費は上がりましたが、それを上回って売上が伸びたので結果オーライです。正直、最初は半信半疑でしたが、費用対効果は素晴らしいの一言です。

Q.導入で苦労した点や、これから考える方へひとこと。

A.苦労は、ほとんどありませんでした。私の方針やアドバイスをそのまま受け入れてもらえたので。強いて言えば、AIは進化が速いので『どれを入れるか』は少し迷いましたが、そこを専門家に相談して決められたのが大きかったです。これからAIを取り入れない事業者やお店は、どんどん遅れを取ると思います。

運営者メモ

飲食店のAI活用は「新しいお客様に見つけてもらう(SEO・GEO・SNS)」と「日々の手間を減らす(AIチャットボット・メニュー更新・自動化)」の両輪で効きます。Mさんのお店は立地と味という強みがあったので、あとは“見つけてもらう導線”を最新の方法で整えるだけでした。SNSマーケはSEO/GEOに比べて効果を数値で測りにくいのが難点ですが、検索順位と来客の伸びははっきり出ています。

美容・サロン2025年

Case 2. マニラの美容院のAI導入・自動化サポート

ご相談者:Hさん・美容院オーナー(男性・40代・美容師歴20年)

ご相談者
Hさん・美容院オーナー(男性・40代・美容師歴20年・既婚)
時期
2025年
導入内容
WordPressでサイト制作/AIでSEO・GEO(Google Analytics・Search Consoleの分析と改善を自動化)/AIチャットボット/AI顧客管理/AIマーケティング管理
費用
約60万円(デザインにこだわり)
期間
開発〜運用まで 約1.5か月
成果
問い合わせ・予約対応の人件費がほぼゼロに

Q.フィリピンで美容院を、というのは大きな決断ですよね。

A.日本で20年ほど美容師をやってきました。旅行で来たフィリピンの活気を見て、ここで開業しようと思い切ったんです。これだけ経験を積んだ人材は、日本でもなかなか出会えないと自負しています。

Q.なぜ PH AI Works に?

A.以前から運営者の方のお客さんだった縁で相談しました。日本語でそのまま話が通じて、AIの実績も申し分なかったので、迷いはありませんでした。

Q.具体的に何を導入しましたか?

A.WordPressでサイトを作り直し、SEO・GEOはAIに任せています。特にGoogle AnalyticsとSearch Consoleの分析・改善をAIで自動化してもらいました。あとはAIチャットボット、AI顧客管理、AIマーケティング管理も入れています。

Q.成果はどうですか?

A.いちばん大きいのは、問い合わせや予約対応の人件費がほぼゼロになったこと。以前はカット中でも電話が鳴るたびに、お客様を待たせて対応していました。今はその必要がありません。集客はむしろ抑えているくらいで、力を入れると来すぎてしまうんです。フィリピンの人口増の恩恵も大きいですね。

Q.これからAIを考えている方へ。

A.日本で衰退している美容業界とは雲泥の差です。正直、AIなしでの美容院経営はもう考えられません。

運営者メモ

美容院×AIは「予約・問い合わせの自動化」で人件費が一気に削減できます。SEO/GEOのGA・Search Console分析を自動化すると、改善を自動で回すこともできます。Hさんは“技術”という強みがあったので、あとは見つけてもらう仕組みと改善の自動化を整えるだけでした。

マニラの街角を走る、フィリピン名物の乗合バス「ジプニー」。ローカルな商店や電線、ワンウェイの標識が並ぶ下町の風景
マニラの下町を走るジプニー。地元の事業者も、こうした街の日常の中でAIを活用し始めています。
アフィリエイト2025年

Case 3. 海外アフィリエイトサイトのAI制作・運用サポート

ご相談者:30代男性・個人(IT初心者・マニラ近辺在住)

ご相談者
30代男性・個人(IT初心者・マニラ近辺在住)
時期
2025年
きっかけ
運営者が日本体育大学の出身と知って意気投合
事業内容
海外ClickBankの健康・スポーツ系アフィリエイトを狙った英語サイトの運営
導入内容
WordPressでサイト制作/ドメイン取得・DNS設定・海外レンタルサーバ/ASP登録・アフィリエイト広告とサイト内広告の管理/Google Analytics・Search Console/SEO・GEO解析にAI活用/AIエージェントでブログ記事を半自動作成/運営上の注意(医療・金融系広告など)のアドバイス
費用
約6万ペソ
期間
制作 約1か月
成果
SEO・GEOが効いて順調に売上増(数値は非公開)
今後
AIチャットボットで利便性を上げ集客につなげたい

Q.なぜ英語のアフィリエイトサイトを?

A.日本国内の小さなマーケットではなく、英語でサイトを作れば海外の巨大な市場にアクセスできるからです。ClickBankの健康・スポーツ系の広告を狙いました。自分はIT初心者ですが、運営者の方が日本体育大学の出身と知って意気投合し、まるごとお任せしました。

Q.具体的に何をしてもらったのですか?

A.WordPressでのサイト制作に加えて、ドメインの取得、DNSの設定、海外レンタルサーバの用意、ASP(広告仲介サービス)への登録、アフィリエイト広告やサイト内広告の管理まで。さらにGoogle AnalyticsとSearch Consoleを入れて、SEO・GEOの解析にAIを活用し、AIエージェントでブログ記事を半自動で作れるようにしてもらいました。医療系や金融系の広告は扱いに注意が必要、といった運営上のアドバイスももらえて助かりました。

Q.期間と成果は?

A.制作は約1か月でした。SEO・GEOの効果が出て、売上は順調に伸びています(具体的な数値は秘密です)。

Q.AIを使ってみてどう感じましたか?

A.日本国内の小さな市場ではなく、海外の巨大な市場に英語サイトでアクセスできる。それをAIとAIエージェントが可能にしてくれた、というのが正直な実感です。IT初心者の自分でも、ここまで来られました。

Q.今後やりたいことは?

A.近いうちにAIチャットボットを入れて、訪問者の利便性をさらに上げ、集客につなげたいと考えています。

運営者メモ

海外アフィリエイトの強みは、英語でサイトを作って巨大な海外市場を狙えることです。ドメイン・サーバ・ASP・広告管理・解析と、設定の手間は多いですが、SEO・GEOの解析やブログ記事づくりをAI・AIエージェントに任せれば、IT初心者でも軌道に乗せられます。医療・金融系の広告は規約が厳しいので、最初に注意点を押さえておくと安心です。

教育・スクール2026年

Case 4. オンライン英会話教室の大規模AIシステム開発

ご相談者:Cさん・オンライン英会話教室 運営(女性・30代)

ご相談者
Cさん・オンライン英会話教室 運営(女性・30代)
時期
2026年
きっかけ
別事業(動画制作)で知り合った運営者に依頼
開発
Next.jsによる大規模システム(予約・講師・教材・評価・集客・ブログ半自動生成まで)
予算
1千万円以上
期間
約3〜5か月
成果
順調に顧客を獲得(新規立ち上げのため導入前後の比較はなし)

Q.依頼のきっかけは?

A.もともと別の事業(動画制作)でお付き合いがあって、その流れで相談しました。

Q.どんなシステムを作ったのですか?

A.Next.jsで、かなり大規模に作ってもらいました。メールの送受信、スケジュール管理、顧客管理、サイト管理者と複数の講師の管理、授業スケジュール、評価管理、講師の評価管理、マーケティング管理、教材の作成と管理、教材と予約の紐づけ、ブログ記事の半自動生成まで——教室の運営に必要なものを、まるごとです。

Q.予算と期間は?

A.予算は1千万円以上、開発期間は3〜5か月ほどでした。規模が大きいぶん、しっかり時間をかけてもらいました。

Q.成果はどうですか?

A.新規の立ち上げなので「導入前と比べて」という比較はできませんが、おかげさまで順調にお客様が集まっています。最初から効率的な運営の仕組みがあるのは、本当に大きいです。

Q.これからAIを考えている方へ。

A.AIは、これからのオンライン英会話には必須のテクノロジーだと思います。導入しない教室は、これから衰退していくのではないでしょうか。

運営者メモ

オンライン英会話は「予約・講師・教材・評価・集客」が複雑に絡みます。これをNext.jsでひとつのシステムにまとめ、教材作成やブログ生成をAIで半自動化すると、運営の人手が劇的に削減できます。新規立ち上げから最適な仕組みを入れられたことが、立ち上がりの速さにつながりました。

マニラの通り(Taylo St.付近)を走るトライシクル(屋根付き三輪タクシー)。バイクや車、コンビニや質屋の看板が並ぶ下町の風景
マニラの路地を走るトライシクル。小さな個人店でも、AIで集客や日々の業務が変わり始めています。
小売・店舗2026年

Case 5. 携帯ショップのAI接客・多言語対応・SNS自動化

ご相談者:携帯電話販売店(フィリピン人経営・マカティ/リトルトーキョー近く)※日本人のご紹介で導入

ご相談者
携帯電話販売店(フィリピン人経営の個人店)
時期
2026年
経緯
知り合いの日本人が運営者に相談して導入
事業内容
ロード(プリペイド)販売・修理・中古端末・アクセサリ販売
導入内容
Messengerの定型問い合わせの自動・半自動返信/タガログ・英語・日本語の切替/予算と用途から機種をレコメンド/Facebook投稿(新着・値下げ・修理告知)の文章とサムネをAIで量産
費用
約6万ペソ
期間
約2〜4週間
今後
AIスマートグラスで日本人への対面対応もスムーズに

Q.どんなお店ですか?

A.フィリピン人が経営する小さな携帯ショップです。ロード(プリペイド)販売に修理、中古端末、アクセサリと、収益源が複数あります。マカティのリトルトーキョーに近く、英語が話せない日本人のお客様への対応が、ときどき必要でした。

Q.課題は?

A.Messengerに「この機種いくら?」「在庫ある?」といった定型的な問い合わせがたくさん来て、その対応が地味に大変でした。

Q.何を導入しましたか?

A.まずMessengerの定型問い合わせに、自動・半自動で返信できるように。タガログ・英語・日本語を切り替えて対応でき、予算と用途を聞いて機種を提案するレコメンドも入れました。さらにFacebookの投稿——新着や値下げ、修理の告知——の文章とサムネイル画像を、AIで量産しています。

Q.成果はどうですか?

A.問い合わせ対応がぐっと楽になり、SNSの発信も止まらず続けられるようになりました。日本人のお客様にも、言葉の心配なく対応できます。

Q.今後やりたいことは?

A.ゆくゆくはAIスマートグラスを使って、日本人のお客様への対面対応もスムーズにしたいと考えています。

運営者メモ

小規模店こそ、問い合わせの自動返信とSNS投稿の量産がよく効きます。多言語(タガログ・英語・日本語)の切替は、マニラの日系エリアで強みとなります。短期間で「接客の手間」と「発信の継続」を同時に解決できる好例です。

動画・SNS2026年

Case 6. YouTubeチャンネルのアクセス解析・コンテンツ改善サポート

ご相談者:Hさん・YouTubeチャンネル運営者(30代・エンタメ/趣味系・マニラ近郊在住)

ご相談者
Hさん・30代(エンタメ・趣味系のYouTubeチャンネル運営/マニラ近郊在住)
時期
2026年初〜(継続中)
導入内容
週1回、Claude Codeでアクセス解析データを自動収集 → 改善レポートを自動生成 → 運営者と相談しながらコンテンツ改善
費用
非公開(継続サポート)
期間
約半年・継続中
成果
アクセス数 約2倍/チャンネル登録者 約1.2倍
今後
TikTok・Instagram・X のデータも自動解析・自動レポート化へ

Q.AIを使う前は、どんな状態でしたか?

A.YouTubeチャンネルを運営していたのですが、アナリティクスの数字をどう読んで次に活かせばいいのか、よく分かっていませんでした。正直、ほとんど感覚で動画を投稿していたんです。

Q.具体的に何を導入したのですか?

A.週に1回、Claude Codeでチャンネルのアクセス解析データを自動で集めて、改善レポートを自動で作ってもらう仕組みです。そのレポートをもとに、運営者の方と相談しながらコンテンツを直していく、という流れになりました。

Q.成果はどうですか?

A.半年ほどで、アクセス数が約2倍、チャンネル登録者が約1.2倍になりました。もともと内容には自信があって、わりと優良なチャンネルだったので、伸び率そのものは控えめに見えるかもしれません。それでも着実に伸びています。

Q.やってみて、いちばん感じたことは?

A.チャンネルを始めた最初の頃から、これを入れておけばよかった——というのが正直な気持ちです。立ち上げの段階から数字を見て改善できていたら、もっと早く、もっと大きく伸ばせたはずなので。そこは少し悔やんでいます。

Q.今後やりたいことは?

A.今はYouTubeだけですが、これからはTikTokやInstagram、Xのデータも同じように自動で解析してレポート化し、それぞれのコンテンツ改善を進めたいと思っています。

Q.これから考えている方へ、ひとこと。

A.結局これは、マーケティングの自動化のようなものなんです。おかげで、マーケティングのコンサルタントや、分析専用のスタッフを置く必要がなくなりました。個人で発信している人でも、AIがあれば専門のスタッフを雇わずに、数字に基づいた改善を回していけます。

運営者メモ

YouTubeをはじめSNSの運用は、『数字を見て、次の一手を決める』の繰り返しです。これをAI(Claude Code)による週1回の自動レポートに任せると、感覚頼みだった手直しが、データによる改善に変わります。Hさんのチャンネルはもともと中身が良かったので、あとは数字に基づく微調整を積み重ねるだけでした。伸び率が控えめに見えるのは元が優良だからで、立ち上げ初期から入れていればもっと伸ばせたはず、というのは私も同感です。YouTubeで仕組みができれば、TikTok・Instagram・Xへ横展開するのも難しくありません。要は『マーケティングの自動化』で、専任のコンサルや分析スタッフを置かなくても改善できるのが、いちばんの強みです。

EC・決済2026年

Case 7. ウェブサイトにPayPal決済とAIによる分析機能を導入

ご相談者:Kさん・日本食飲食店オーナー(40代・マニラ近郊在住)

ご相談者
Kさん・日本食飲食店オーナー(40代・マニラ近郊在住)
時期
2026年初頭〜(継続中)
きっかけ
サイトにPayPal決済を入れたかったが、以前作ったPayPalアカウントにログインできず先に進めなかった
導入内容
PayPalサポートと連携した旧アカウント(BDO銀行口座を紐付け)の整理/サイト用に取得済みの.comドメインでの新規PayPalアカウント開設と、解放したBDO口座の再紐付け/サイトへのPayPal決済ボタン・リンクの設置/売上・マーケティングを分析するAIツールの導入
費用
非公開(継続サポート)
期間
アカウント復旧〜決済設置 約2〜3週間+AI分析は継続中
成果
サイトから直接PayPalで決済できるように/売上・マーケのデータをAIで分析し改善を継続

Q.どんな課題があってご相談されたのですか?

A.サイトでPayPal決済を受けられるようにしたかったのですが、以前作ったPayPalアカウントにログインできなくなっていて、そこで止まっていました。そのアカウントにはフィリピンのBDO銀行の口座を紐付けてあったのですが、登録に使っていたメールのドメインが失効してしまっていて……。自分ではどうにも手が出せず、お手上げの状態でした。

Q.そこをどう解決したのですか?

A.まずPayPalのサポートに連絡を取って、BDOの口座が紐付いたままになっている旧アカウントのほうを整理してもらいました。そのうえで、サイト用に取得しておいた.comドメインのメールで、新しくPayPalアカウントを作り直し、旧アカウントから解放されたBDOの口座を、そちらに紐付け直した、という流れです。

Q.サイト側はどうなりましたか?

A.新しいPayPalアカウントが使えるようになったので、サイトにPayPal決済のボタンや支払いリンクを一通り設置してもらいました。おかげで、お客様がサイトから直接お支払いできるようになりました。

Q.AIの分析機能というのは?

A.決済を入れるのに併せて、サイトの売上やマーケティングを分析してくれるAIツールも導入しました。数字を見ながら、どこをどう直せばいいかを一緒に相談できるので助かっています。これは今も続けてもらっているところです。

Q.なぜ PH AI Works に頼んだのですか?

A.正直、PayPalとBDOの紐付けの話は、英語でのやり取りも絡んで自分ひとりでは到底無理でした。日本語でそのまま相談できて、決済の復旧からサイトへの設置、その先のAI分析まで、まとめてお願いできたのが本当に大きかったです。

Q.これから考えている方へ、ひとこと。

A.海外で決済まわりのトラブルに当たると、本当に身動きが取れなくなります。そこを任せられる相手がいるのと、いないのとでは、ここまで違うのかと実感しました。

運営者メモ

海外でのオンライン決済は、PayPalのアカウントと現地銀行(今回はBDO)の紐付けでつまずくことが少なくありません。特に登録に使ったメールのドメインが失効すると、ログインも復旧も一気に難しくなります。今回は、PayPalサポートと連携して旧アカウントを整理し、サイト用の.comドメインで新しいアカウントを作り直して、解放した銀行口座を紐付け直す、という手順でした。決済ボタンの設置まで通せば、あとはお客様がサイトから直接支払えます。さらに売上・マーケのAI分析を導入すると、『売れたかどうか』だけでなく『次にどこを直すか』まで数字で見えるようになります。決済とデータをセットで整えておくことが、これからの小さな店舗の強みになります。

会議・業務支援2026年

Case 8. 英語のオンライン会議を支えるAIリアルタイム会議支援ツール開発

ご相談者:Aさん・オンラインショップ運営(女性・30代・マニラ近郊在住)

ご相談者
Aさん・オンラインショップ運営(女性・30代・マニラ近郊在住)
時期
2026年
きっかけ
海外取引先とのオンライン会議の英語に苦労(B1レベル)。当初は10万円超の通訳スマートグラス購入を検討
導入内容
Next.js製のリアルタイム会議支援ツール/Zoom・Google Meetの英語字幕を読み取り→和訳→最適な回答候補を3つ自動表示/事前に経歴・英語レベル・相手プロフィール・議題を入力/ChatGPT・Claude・Geminiから選択可/会議内容を保存しAIで分析
費用
約6万ペソ
期間
約2週間
成果
英語会議への不安が解消/市販の通訳機器では届かない、自分の仕事に合わせた支援を実現
今後
オンラインショップのSEO・GEO、トラフィック分析も依頼したい

Q.まずは、事業の内容を教えてください。

A.マニラの近くで、ひとりでオンラインショップを運営しています。仕入れや新商品の話で、海外の取引先とやり取りすることが増えました。メールやチャットは辞書を引けば何とかなるのですが、困ったのはオンライン会議です。

Q.どんなところで困っていましたか?

A.私の英語はB1くらいで、ゆっくり話してもらえれば意味は分かります。でも会議だと相手は普通のスピードですし、聞き取りながら同時に「どう返そう」と考えないといけません。頭がいっぱいになって、結局「Yes」「OK」しか言えずに終わることもありました。大事な価格交渉で言いたいことの半分も言えなかったときは、本当に悔しかったです。

Q.最初はどんな解決策を考えましたか?

A.実は最初、通訳機能つきのスマートグラスを買おうと思っていました。でも調べてみると、どれも汎用の通訳機能どまりで、こちらの経歴や商談の背景をふまえた返し方まではしてくれません。相談したら「お使いのパソコンとZoomだけで、もっと踏み込んだことができますよ」と言われて、目からうろこでした。

Q.作ってもらったツールは、どう使うのですか?

A.パソコンの画面を左右に分けて、左にこのツール、右にZoomやGoogle Meetを置きます。会議の前に自分の経歴・英語のレベル・相手のプロフィール・その日の議題を入力しておくと、相手が話したときにZoom側が出す英語字幕をツールが読み取り、日本語に訳してくれます。さらに、その場面にふさわしい英語の返答候補を自動で3つ出してくれるので、私はいちばん近いものを選んで話すか、少し自分の言葉に直すだけです。

Q.AIはどの会社のものを使っていますか?

A.ChatGPT・Claude・Geminiの中から、その時々で選べます。交渉のときはじっくり考えてくれるもの、雑談が多い会議のときは反応の速いもの、と使い分けています。一つに固定されていないので安心です。

Q.使ってみて、いちばん変わったことは?

A.英語の会議が怖くなくなったことです。前は予定が入るだけで気が重かったのに、今は「候補を出してくれるから大丈夫」と思えます。相手の話を取りこぼさなくなったので、こちらから質問したり条件を交渉したりもできるようになりました。結局、スマートグラスのような専用機器は必要なくて、今あるパソコンとZoomにこのツールを足すだけで十分でした。

Q.会議のあとに使える機能もあるそうですね。

A.はい。会議の内容を保存して、あとからAIで整理・分析できる機能もつけてもらいました。「あの取引先と前に何を話したか」「次回までに何を準備するか」を見返せるので、言った言わないのすれ違いも減りました。一人で事業をやっていると、こういう記録が地味に効きます。

Q.今後やりたいことは?

A.会議の不安はなくなったので、次はお店そのものを伸ばしたいです。検索やAIで自分のショップを見つけてもらうSEO・GEO対策や、どこからお客様が来ているかを見るトラフィック分析も、ぜひお願いしたいです。

運営者メモ

「高価な専用機器が必要だと思っていたことが、手元のパソコンと少しの開発で解決できる」という好例です。市販の通訳スマートグラスは汎用の通訳どまりですが、今回はAさんの仕事の進め方に合わせたツールを用意できました。仕組みはシンプルで、ZoomやGoogle Meetが出す英語字幕を読み取り、事前に入れた経歴・相手・議題をふまえて、ふさわしい返答候補を3つ出すだけです。AIはChatGPT・Claude・Geminiから選べるので、会議の性格に合わせて使い分けられます。会議内容を保存してAIで分析できるようにしておくと、次の準備や交渉にも生きてきます。大切なのは最新機器をそろえることではなく、困りごとに合わせて必要な仕組みだけをよく作ることです。

ローカルLLM2026年

Case 9. ローカルLLM(Ollama)で英語ブログ記事の執筆から公開までを自動化

ご相談者:Tさん・50代男性・マニラ在住(英語アフィリエイトサイト運営)

ご相談者
Tさん・50代男性・マニラ在住(英語アフィリエイトサイト運営)
時期
2026年5月頃〜
事業内容
Next.jsとPythonで自作した英語サイトで、ClickBankを中心としたアフィリエイト収入を得ている
きっかけ
ブログ記事の制作にAIを使いたいが、原稿を外部サービスに預ける情報漏洩の不安と、記事数に比例して増えるAPI課金を抑えたかった
検討した選択肢
ラズベリーパイを使った外付けのローカルLLM(数万円)/メーカー製の外付けローカルLLM機(数十万円)/AWS上のLLMサービス
導入内容
手持ちのWindowsノートパソコンへのOllama導入/用途に合う複数モデルの選定と使い分け/1本の記事を複数モデルで相互チェックする仕組み/執筆→チェック→Next.jsサイトへの公開までの自動化
費用
約6万ペソ
期間
約2週間
成果
記事の執筆からチェック、公開までが完全自動化/原稿を外部に送らずに済む/記事を何本書いてもAPI課金が発生しない

Q.まずは、どんな事業をされているのか教えてください。

A.マニラでウェブサイトを運営しています。英語のサイトで、ClickBankを中心にアフィリエイトの収入を得ています。サイトそのものはNext.jsとPythonで自分で作りました。50代ですが、このあたりは人に頼まず自分でやってしまう方です。

Q.AIを使いたいと思ったきっかけは?

A.ブログ記事のコンテンツ制作です。もっと本数を出したいのですが、一人でやっているので手が回りません。ただ、有料のAIサービスに書きかけの原稿やサイトの構成をそのまま投げるのは、情報漏洩が心配でした。それと、記事が増えればAPIの利用料もそのぶん増えます。毎月いくらになるか読めないのも気がかりでした。

Q.PH AI Works に相談して、どうなりましたか?

A.「それならローカルLLMがいいですよ」と勧められました。自分のパソコンの中だけでAIを動かすので原稿が外に出ていかないし、何本書いても追加の料金はかからない、と。正直に言うと、そういう選択肢があること自体を知りませんでした。

Q.どんな環境を検討したのですか?

A.いくつか並べて比べました。ラズベリーパイを使った外付けの小型機が数万円、メーカーが出している外付けのローカルLLM機が数十万円、それとAWS上のLLMサービス。相談しながら見ていって、最終的にいちばんシンプルなOllamaを、今使っているパソコンにそのまま入れることにしました。特別なものではなく、ウィンドウズのごく普通のノートパソコンです。

Q.実際の使い心地はどうですか?

A.ClaudeやChatGPT、Geminiの最新の有料版と比べれば、質は落ちます。そこは正直なところです。ただ、英語のブログ記事を書かせるぶんには十分に使えます。工夫しているのは、1本の記事を複数のモデルにチェックさせることです。あるモデルが見落としたところを別のモデルが拾ってくれるので、それだけで記事の質がかなり上がりました。

Q.公開までは、どういう流れになっていますか?

A.Ollamaで書いた記事を、そのままNext.jsのブログ記事として公開できるようにしてもらいました。書く、チェックする、公開する——ここまでが完全に自動で回っています。私は朝、出来上がったものを確認するだけです。

Q.費用と期間は?

A.6万ペソほど、期間は2週間くらいでした。月々の支払いが発生しないので、記事を書けば書くほど元が取れていく感覚があります。

Q.これから考えている方へ、ひとこと。

A.私は、これからローカルLLMが主流になるのではないかと思っています。手元の環境の処理速度は上がり続けていますし、容量も大きくなる、メモリも増えて値段は下がっていく。そうなれば、わざわざ外のサービスに原稿を預けて課金される理由が、だんだんなくなります。情報が漏れない、表現の制約を受けない、費用が読める——この3つは、個人でサイトを運営している人間にはかなり大きいです。

運営者メモ

ローカルLLMは「原稿を外に出したくない」「使うほど積み上がる課金を止めたい」の2つに有効です。今回は専用の機械を買う案(ラズベリーパイ型で数万円、メーカー製で数十万円)やクラウドのLLMサービスも比べましたが、Tさんの用途——英語のブログ記事を書く——なら、手元のウィンドウズのノートパソコンにOllamaを入れるだけで十分です。最新の有料AIに質では見劣りするので、1本の記事を複数のモデルに読ませて、互いの見落としを潰す形で補いました。モデルを何本走らせても追加料金がかからないのは、ローカルならではの強みです。あとは執筆からチェック、Next.jsサイトへの公開までをつないでしまえば、自動化できます。パソコンの性能が上がって値段が下がっていけば、この作り方を選ぶ人は増えていくはずです。

AIインフルエンサー2026年

Case 10. 「AI美女」ビジネスの会員制サイト構築——難所は開発ではなく決済とSNS

ご相談者:Kさん・50代男性・マニラ近郊在住(AIインフルエンサー事業)

ご相談者
Kさん・50代男性・マニラ近郊在住(PC・ITには詳しくない/手持ちは10万円程度のWindowsノート1台)
時期
2026年2月〜(保守継続中)
きっかけ
雑誌で「AI美女ビジネス」の記事を読み、自分にもできるか相談
事業内容
AIで生成した人物の画像をSNSで発信し、会員制サイトで課金する事業。AIキャラクターであることは最初から明示。表現は水着・下着レベルまで
導入内容
Next.jsによる会員制サイト構築/会員認証と年齢確認/プラン別+単品購入のペイウォール/画像を公開領域に置かず短時間だけ有効な署名付きURLで配信/ぼかし低解像度プレビューと本編の出し分け/ウォーターマーク付与/SNS運用と各社規約への対応アドバイス
決済
方式・事業者は非公開(成人向けの審査を通せる手段を確保)
費用
約80万ペソ(構築)
保守
月額 約3万ペソ(保守+アドバイザー契約・継続中)
期間
約3か月
成果
稼働中・保守継続中
難所
開発そのものより、決済手段の確保とSNSアカウントの維持

Q.そもそも、なぜこの事業を始めようと思ったのですか?

A.雑誌でこういうビジネスがあると読んだのがきっかけです。AIで作った人物の画像をSNSに出して、ファンサイトで課金する、という話でした。私は50代で、PCにもITにも詳しくありません。持っているのは10万円くらいのウィンドウズのノートパソコン1台だけです。それでもできるものなのか、まず聞いてみたかったんです。

Q.相談してみて、どうでしたか?

A.最初に言われたのが「システムを作るところは、そんなに難しくありません。難しいのは決済とSNSです」ということでした。正直、逆だと思っていました。プログラムを作るのが大変で、お金を受け取るのは口座をつなぐだけだろう、と。ここが完全に逆だったのが、いちばんの驚きです。

Q.どんなサイトを作ってもらったのですか?

A.Next.jsで会員制のサイトです。会員登録と年齢の確認、プランごとの閲覧範囲、それに1点ずつの購入もできるようにしてもらいました。画像は誰でも見られる場所には一切置いていなくて、会員かどうかを確かめたうえで、短い時間だけ有効なリンクを出して見せる仕組みだと聞いています。会員でない人には、解像度を落としてぼかしをかけたものだけが出ます。

Q.AIで作った人物だということは、公開しているのですか?

A.はい、最初から明示しています。ここは相談したときに強く勧められた点です。隠して実在の人物のように見せるやり方もあるらしいのですが、「規約でも法律でも、そこがいちばん危ない。明かしたうえでファンを集めたほうが長く続きますよ」と言われました。実際、明かしていて困ったことは今のところありません。

Q.いちばん苦労したのはどこですか?

A.決済です。水着や下着くらいの画像なので、自分では成人向けだとは思っていませんでした。ところが審査する側から見ると成人向けの扱いになる、と。ふつうの決済サービスは規約でそもそも扱えないので、通せる手段を探して、審査に出して、というのを何度も繰り返しました。方式や事業者の名前は公開しませんが、ここに一番時間がかかりました。

Q.SNSの方はどうですか?

A.これも大変です。集客はSNSに頼っているのに、アカウントが止まれば一日でゼロになります。画像そのものよりも、有料のサイトへ誘導する動線のほうが規約に引っかかりやすいと教わって、そのあたりの見せ方をずっと調整しています。あとは、AIで作ったコンテンツだと分かるように表示すること。各社が年々厳しくしてきているので、月々の相談でいちばん話しているのはこの話題です。

Q.費用と期間は?

A.構築が80万ペソほどで、期間は3か月でした。今は月に3万ペソで、保守とアドバイザーの契約を続けてもらっています。私ひとりでは規約の変更を追いきれないので、この月々の相談が実質の生命線です。

Q.今後については、どう見ていますか?

A.不安はあります。決済もSNSも自分で決められない部分なので、この事業をこの先ずっと続けられるかは分かりません。ただ、やってよかったとは思っています。AIと美人系を組み合わせた事業を、決済の審査からSNSの規約まで通して一度やり切った経験は、そう多くの人が持っていないはずです。少し怪しいと見られる領域で、どこまでが通ってどこから止まるのかが体でわかったのは大きい。次に似たようなサービスを立ち上げるとき、この経験は効くと思っています。

Q.これから考えている方へ、ひとこと。

A.作る前に、決済とSNSの話を先に片付けてください。私は順番を逆に考えていたので、そこを最初に教えてもらえたのが助かりました。サイトは作れても、お金を受け取れなければ事業になりませんから。

運営者メモ

この手の事業は、技術の難所と事業の難所がずれています。会員制サイトそのものは、認証・プラン管理・ペイウォール・署名付きURLでの配信という、一般的なサブスクと同じ作りで足ります。実際、構築は3か月でした。難しいのは決済とSNSです。水着・下着程度でも、決済サービスの基準では成人向けとして扱われることがあり、一般的な決済サービスは規約でそもそも扱えません。合法かどうかとは別の基準で止まる、というのが最初につまずく点です。ですからサンプルとLPで事前審査に出し、通る手段を確保してから作る必要があるのです。順番を逆にすると、サイトはできたのにお金を受け取れない状態になります。SNSは画像そのものより、有料コンテンツへ誘導する行為のほうが規約に触れます。集客を1つのプラットフォームに限定せず、メールなどの連絡先を持っておくことが重要です。Kさんの事業でいちばん重要なポイントは、AIで作った人物であることを最初から明示している点です。実在の人物だと思わせて課金することは、規約でも法的にも危ういうえ、止まったときの損害が大きくなります。明示したうえでファンを集める形なら、双方とも安心して利用できます。技術より先に、決済・規約・開示の3つを決めることをお勧めします。

投資・トレード2026年

Case 11. 予測市場のデータで米国株の売買判断を支えるAIダッシュボード開発

ご相談者:Mさん・60代男性・マニラ近郊在住(米国株の個人トレーダー)

ご相談者
Mさん・60代男性・マニラ近郊在住(PC・ITには詳しくない/手持ちは10万円程度のWindowsノート1台)
時期
2026年4月〜(保守継続中)
きっかけ
知人から予測市場の話を聞き、米国株の売買判断に使えないか相談
トレードスタイル
2〜3日から1週間に1回程度の売買(デイトレード・スイングトレードが中心/スキャルピングはしない)
導入内容
Next.js+Python+各社AIのAPIによる読み取り専用ダッシュボード/予測市場(Polymarket・Kalshi等)のデータ取得と可視化/市場の質問文をAIで構造化し銘柄・セクターへ対応づけ/確率の計算はプログラム側で決定的に処理/出来高とスプレッドによる信頼度の重みづけと薄い市場の除外/時点データの自前蓄積
ツールの範囲
表示・分析のみ。発注はご本人が証券会社の画面で手動(自動発注は実装せず)
費用
約12万ペソ(構築)
保守
月額 約1.5万ペソ(保守+アドバイザー契約・継続中)
期間
約1.5か月
成果
稼働中・保守継続中
難所
予測市場の質問文と銘柄の対応づけ/薄い板の価格をそのまま確率として扱わないための前処理/後から遡れない時点データの蓄積

Q.このツールを作ろうと思ったきっかけは?

A.知人から「予測市場というものがある」と聞いたのがきっかけです。選挙のときに、世論調査よりも、参加者が自分のお金を賭けている市場のほうが当たっていた、という話でした。私は60代で、PCにもITにも詳しくありません。持っているのは10万円くらいのウィンドウズのノートパソコン1台だけです。ただ、その市場の数字を米国株の売買判断の材料にできないか、というのは面白いと思いました。

Q.具体的には、どんなツールですか?

A.予測市場の情報を集めて、画面で見られるようにしたものです。Next.jsとPython、それに各社のAIのAPIを組み合わせて作ってもらいました。私が使うのは見るだけで、実際の売買は証券会社の画面で自分の手で出しています。自動で発注する機能は、あえて入れていません。

Q.なぜ自動発注を入れなかったのですか?

A.相談したときに「表示するだけのツールと、自動で注文を出すツールでは、必要な作り込みが一桁違います」と言われました。通信が切れたときの処理や、注文が本当に通ったかの照合など、考えることが段違いに増えると。私の売買は2、3日から1週間に1回くらいの頻度で、デイトレードとスイングが中心です。秒単位で回すスキャルピングは苦手なのでやりません。その頻度なら自分の手で出せば十分だ、という結論になりました。

Q.作るうえでいちばん難しかったのは、どこだと聞いていますか?

A.予測市場の中身と、株の銘柄を結びつけるところだそうです。予測市場に並んでいるのは「9月に利下げがあるか」といった文章の質問で、銘柄コードとは何のつながりもありません。そこをAIに読ませて、どの会社やどの業種に関係する話なのかを整理させている、と聞きました。ただ、ここでAIに数字の計算までさせると、同じ入力でも答えが変わってしまうので、確率の計算はプログラム側で決めきってあるそうです。

Q.予測市場の価格は、そのまま信じていいものですか?

A.そこも最初に注意されました。取引の少ない市場だと、売りと買いの値段が大きく離れていて、表示されている数字に確率としての意味がほとんどない、と。なので、出来高や値幅を見て信頼度に重みをつけて、薄すぎる市場は最初から外す処理を入れてもらっています。画面に出ている数字を鵜呑みにしないための仕組みが、けっこう入っているようです。

Q.費用と期間は?

A.構築が12万ペソほどで、期間は1か月半でした。今は月に1万5千ペソで、保守とアドバイザーの契約を続けています。

Q.月々のアドバイザー契約は、どう使っていますか?

A.これが思っていたより役に立っています。運営者の方はもともとFXのトレードを長くやってこられた方で、チャートの見方や線の引き方にとても詳しい。ツールの不具合の相談だけでなく、「この場面はどう見るか」という話を月に一度できるのが、私にはありがたいです。作ってもらって終わり、ではなかったのが良かった点です。

Q.使ってみて、いちばん変わったことは?

A.判断の材料が一枚増えたことです。以前は自分の勘とチャートだけでした。今は、世の中の人が自分のお金を賭けてどう見ているのか、という数字も横に置いて考えられます。これで必ず当たるという話ではありませんが、考える材料が増えたのは確かです。

Q.これから考えている方へ、ひとこと。

A.いきなり自動売買を作ろうとしないほうがいいと思います。私も最初はそういうものを想像していましたが、まず見るだけのものを作って、自分のやり方に合うかどうかを確かめる。その順番を勧められて、実際そのとおりでした。それと、こういうものは作ったあとに相談できる相手がいるかどうかで、だいぶ違います。

運営者メモ

予測市場のデータを株の判断材料にする、という発想自体は筋が通っています。参加者が自分の資金を張る場では、外した予測に損失という罰がつくので、価格が確率の推定値として機能しやすいからです。ただ、作るときに詰まるのは3か所に集中します。1つめは、予測市場の質問文と銘柄の対応づけです。「9月に利下げはあるか」という文章と AAPL のような銘柄コードには、構造的な接点が何もありません。ここはAIに質問文から会社名・政策・指標・期日を抜き出させて構造化し、銘柄マスタと突き合わせる工程が必ず要ります。大事なのは、AIに数字の推論をさせないことです。確率の計算や正規化はすべてプログラム側で決めきる。そうしないと同じ入力で答えが変わり、検証もバックテストも成立しなくなります。2つめは、板の薄い市場の価格をそのまま確率として扱わないこと。売りと買いの値段が大きく離れている市場の数字には、確率としての意味がほとんどありません。出来高と値幅で信頼度に重みをつけ、基準に届かない市場は除外する前処理が必要です。3つめは、板の深さのような時点のデータは後から遡って取れないので、初日から自分で蓄積を始めることです。それからMさんの判断でいちばん良かったのは、自動発注を入れなかったことだと思います。表示するツールと注文を出すツールでは、必要な堅牢性が一桁違います。数日から1週間に1回という頻度なら、自分の手で出すほうが合理的です。まずは読み取り専用で作り切って、自分のやり方に合うかを見る。この順番をお勧めしています。

※ この事例は、AI・システム開発の支援内容をご紹介するものです。特定の銘柄や投資手法を勧めるものではなく、投資助言にも当たりません。相場の予測に確実なものはなく、いかなる手法・ツールも利益を保証しません。投資のご判断とその結果は、ご自身の責任に帰属します。

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