AI導入コンサルの選び方|安さで失敗した私が見る3つの確認点

AI導入コンサルは提案書と料金では選べません。月5万円の安さで発注して使えないものを納品された私の失敗から、頼む前に決めること、サンプル・連絡の質・納品後の話の3つの確認点、固定価格と月額の選び方を説明します。AI導入コンサルに頼まなくていいケースも紹介します。

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運営者・AIエンジニア / IT歴36年以上・マニラ在住13年以上

AI導入コンサルの選び方|安さで失敗した私が見る3つの確認点

AI導入コンサルを探すと、提案書の見栄えも料金も、会社によって違います。どこを見て選べばいいのか、そもそも頼む必要があるのかが分かりません。ここで迷って、結局何も始めない経営者を何人も見てきました。

私はいまAI導入を支援する側にいますが、その前は自分の事業のシステム開発を外注する側で、何度も失敗してきました。安さで選んで使えないものを納品されたこともあれば、条件をあいまいにしたまま任せて行き詰まったこともあります。

この記事では、私の失敗から学んだAI導入コンサルの見分け方と、契約の形の選び方を説明します。あわせて、頼まなくていい場合についても紹介します。

要約

  • AI導入コンサルの良し悪しは、提案書の構成や料金からは分かりません
  • 頼む前に「減らしたい作業」を1つ決めておき、小さなサンプルが提供されるか、連絡の返事が具体的か、納品後の話をするかの3点で見分けます
  • 範囲がはっきり決まる仕事は固定価格、動かしながら育てていく仕事は月額というように、契約の形は仕事の性質で選びます

提案書と料金だけでは、良いAI導入コンサルか分からない

外から見えるもの判断材料になるか
提案書の構成どこも似ていて差がつかない
料金の高い安い安い理由も高い理由も外からは見えない
感じの良さ納品後の対応とは関係がない

AI導入コンサルの提案書は、どれも似た構成です。現状の分析、ツールの選定、導入の支援、定着までと並びます。書いてあることで差はつきません。

料金も判断材料になりにくいです。安い会社は安いなりの理由があり、高い会社が良い結果を出すとは限りません。外から見える情報だけで選ぶと、ほぼ運頼みになります。

もうひとつ厄介なのが、頼む側に判断の基準がないことです。何ができれば成功なのかを決めていないと、提案書のどこを見ればいいのかも分かりません。結果として、感じの良さと費用の安さで決めることになります。

費用の安さで選ぶと、事後対応で結局割高になる

安さの裏で削られていたもの起きたこと
技術をまとめる人の経験初期の試作品が出てこない
品質を確かめる担当動くが現場で使えないシステムが納品される
連絡の質手直しの費用と時間があとから発生する

私はAI支援を仕事にする前、自分の事業のシステム開発を月5万円という安さに惹かれて発注したことがあります。結果は、初期の試作品すら出てこないまま、「動作はするが現場では使えない」ものが納品されました。

原因ははっきりしていました。技術をまとめる人に経験がなく、品質を確かめる担当がいなかったことです。安い理由は、そこを削っていることでした。その後の手直しに費用と時間がかかり、最初から相応の金額を払ったほうが安く済んだ計算になりました。

この経験から、外注先を選ぶときにいちばん重視するのは、価格ではなく連絡の質になりました。質問に対する返事が具体的か、分からないことを分からないと言うかを確認します。ここで手を抜く相手は、納品後も手を抜きます。

AI導入コンサルは、頼む前の準備と見分け方で決まる

手順中身
1 頼む前に決める減らしたい作業を1つ決める
2 相手を見分けるサンプル、連絡の質、納品後の話の3点
3 契約の形を選ぶ範囲が決まる仕事は固定価格、育て続ける仕事は月額

AI導入コンサルを選ぶ手順は、大きく3つに分かれます。頼む前に自社で決めること、相手を見分ける確認点、そして契約の形です。

頼む前に決めるのは、AIによってどの業務の何を減らしたいのかです。「問い合わせの返信にかかる時間を半分にしたい」程度で十分です。これがないと、提案書を評価できません。

見分ける確認点は3つあります。最初に小さなサンプルが提出されるか、連絡の返事が具体的か、納品後の話をするかです。契約の形は、固定価格か月額かを、仕事の性質で選びます。

3つの手順を、それぞれどう進めるか

確認点良い兆候避けたほうがよい兆候
サンプル最初に小さく出して品質を確かめる全体契約を急ぐ
連絡の質制約まで具体的に返ってくる「対応可能です」だけ
納品後の話自分から見直しの話が出る納品で話が終わる

手順1 頼む前に、減らしたい作業を1つ決める

AI導入で減らせる作業は、会社ごとに違います。飲食店なら予約と問い合わせの対応、美容院なら予約の受付、個人のサイトなら記事作りなどです。自社で減らしたい作業を1つ決めてから、コンサルに会ってください。

決まっていれば、提案書の中身を「この作業は減るか」で確認できます。決まっていなければ、相手の提案に流されてしまいます。

手順2 3つの確認点で見分ける

1つ目は、最初に小さなサンプルを出してくれるかです。初期のサンプルで品質の基準を確かめ、直す点を文書に残すようにしましょう。サンプルを出さずに全体の契約を急ぐ相手は、避けたほうが安全です。

2つ目は、連絡の返事が具体的かです。質問に対して「対応可能です」としか返ってこない相手と、「その場合は〇〇という制約があります」と返ってくる相手では、後者のほうが仕事も具体的です。

3つ目は、納品後の話をするかです。納品後の提案が自然に出てくる相手なら、信頼できます。納品後の進め方がはっきりしない相手なら、失敗の確率が高くなります。最初の打ち合わせで、納品後の話が出るかどうかをチェックしましょう。

手順3 固定価格か月額かを、業務で選ぶ

AI導入の範囲がはっきり決まる仕事は、固定価格が向いています。マカティの携帯ショップを支援したときは、範囲を2つに絞りました。Messengerに届く定型の問い合わせにタガログ語、英語、日本語で自動返信する仕組みと、Facebook投稿の文章と画像をAIで作る仕組みです。費用は約3万ペソと先に決め、2週間から4週間で納めています。範囲が決まっていたので、途中で金額が動くことはありませんでした。

一方で、動かし始めてから直し続ける仕事は、月額が向いています。ITに詳しくない50代の方の会員制サイトでは、一人で回せる形にするまでを最初の仕事とし、その後は月額で保守と相談を続けています。

作って納めたら終わる仕事は固定価格、動かしながら直し続ける仕事は月額というように、仕事の性質で契約の形を選びましょう。

AI導入コンサル選びでよくある失敗例

失敗例どうするか
安さで選び、初期試作もなく契約する安い理由が何を削っているか先に聞く
減らしたい作業を決めずに提案を聞く1つでいいので先に決める
条件をあいまいにしたまま任せる作り方と判断基準は会社側で決める
納品時点で関係が終わると思う納品後に誰が見直すか契約前に決める

失敗例:安さで選び、初期試作もないまま契約します。私は以前、自分の事業でこれをやり、動くが使えないシステムを納品されました。安い理由が何を削っているのかを、先に聞いてください。

失敗例:AIで減らしたい作業を決めずに、提案を聞きに行きます。物差しがないので、感じの良さと費用の安さで決めることになります。1つでいいので、先に決めておくことです。

失敗例:条件をあいまいにしたまま「あとは任せる」と言います。どう作るかと何を基準に判断するかは、会社側で決めておく必要があります。ここを曖昧にすると、相手は想像で埋めるしかありません。

失敗例:納品時点で関係が終わると思っています。AIの仕組みは、条件や環境が変わるたびに修正が必要です。納品後に誰が見直すのかを、契約前に決めておきましょう。

よくある質問

Q: コンサルを頼まずに、自社でAIを導入することはできますか。

A: できます。減らしたい作業が1つに絞れていて、社内にITの担当者がいるなら、AI導入コンサルは要りません。頼む価値があるのは、何から始めるか決められないときと、社内にAI担当者がいないときなどです。

Q: 費用の目安はどのくらいですか。

A: 範囲で変わります。私が支援した事例では、問い合わせの自動返信だけなら約3万ペソ、サイトの作り直しを含めると約23万ペソでした。先に範囲を決めないと、見積もりは出ません。まず手順1を済ませてから、金額の話に進んでください。

Q: 提案書のどこを見ればいいですか。

A: 自社が減らしたい作業が、その提案で本当に減るかどうかだけを見てください。構成の立派さや、ツール名の多さは判断材料になりません。AIで減る作業と、減った時間の使い道が書いてあれば、信頼できる相手です。

まとめ

AI導入コンサルの良し悪しは、提案書と料金からは分かりません。まずはAIで減らしたい作業を1つ決めて、3つの確認点で相手を見分けましょう。

安さで選んだ失敗は、私自身が経験しています。削られていたのは、技術をまとめる人と品質を確かめる担当でした。その分は、あとから必ず払うことになります。

まず、自社で減らしたい作業を1つ書き出してください。それを持って相手に会えば、提案書の読み方が変わります。何から決めればよいか迷う場合は、無料相談をご利用ください。

参考・出典

この記事を書いた人

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運営者 / AIエンジニア(IT歴36年以上)

  • 東京都出身・マニラ在住13年以上
  • IT歴36年以上(開発・SEO・AI)
  • IBM認定 生成AIエンジニア
  • AIチャットボット・RAG・AIエージェント開発

IT歴36年以上、マニラでの実務経験13年以上の日本人AIエンジニア(運営者)です。AIチャットボットや業務自動化、AIエージェント、生成AIマーケティングなど、フィリピンの日系企業が「成果に直結するAI」を導入できるよう、現場目線で記事を書いています。ご相談は日本語・英語どちらでも対応します。

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