Core Web Vitalsとは?サイト表示速度とSEOを改善する方法【フィリピン日系企業向け】

Core Web Vitals(LCP・INP・CLS)とは何かをわかりやすく解説。サイトの表示速度を改善しSEO評価を高める手順を、フィリピンの日系企業向けにまとめました。AIやテクノロジーを活用したWeb改善のヒントも紹介します。

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運営者・AIエンジニア / IT歴36年以上・マニラ在住13年以上

Core Web Vitalsとは?サイト表示速度とSEOを改善する方法【フィリピン日系企業向け】

Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)とは?

自社サイトを開いたときに「表示が遅いな」「なんだか使いにくいな」と感じたことはありませんか。その感覚は、実はGoogleがサイトを評価するときにも数値として見ている部分です。

この記事を読むと、Core Web Vitalsという指標が何を測っているのか、なぜ大切なのか、そして自社サイトをどう改善すればよいのかが順番に分かります。フィリピンで事業を進める日系企業のWeb担当者にも役立つよう、専門用語はできるだけかみくだいて説明します。

要約

  • Core Web Vitalsは、表示速度(LCP・2.5秒以内)、操作への反応(INP・200ミリ秒以下)、表示の安定感(CLS・0.1以下)の3つで、サイトの使い心地を数値にしたGoogleの指標です。
  • 改善はPageSpeed InsightsとSearch Consoleで現状を確認し、実際のユーザーのデータをもとに、LCPからCLS、INPの順で進めると効率的です。
  • 直した効果が数値に反映されるまでには数週間かかるため、モバイルの表示を優先して、焦らず続けることが大切です。

サイトが遅い・使いにくいと感じても、何を直せばいいか分からない

よくある悩み起きていること
表示が遅い訪問者がイライラして途中で離れる
アクセスはあるのに成果が出ない問い合わせや申し込みにつながらない
どこを直せばいいか分からない感覚で判断してしまい、改善が止まる

サイトの反応が遅いと、訪問した人はイライラして途中で離れてしまいます。実際、多くの企業サイトで「アクセスはあるのに問い合わせにつながらない」という悩みが起きています。

その原因が表示速度や使い心地にあると気づいても、「具体的にどこをどう直せばいいのか」が分からないまま止まってしまうケースが多いです。感覚だけで判断すると、直すべき場所を間違えたり、直したつもりで効果が出なかったりします。

関連: WordPress市場シェア下落で考えるフィリピンのWebプラットフォーム選び で詳しく解説しています。

なぜ「体感の遅さ」が数値として評価されるのか

数値化される体験何を見ているか
読み込みの速さページが表示されるまでの時間
操作への反応クリックやタップへの反応の速さ
表示の安定感表示中に画面がずれて動かないか

Googleは、検索した人にできるだけ快適なページを見せたいと考えています。そのため、ページの「読み込みの速さ」「操作したときの反応の速さ」「表示の安定感」という3つの体験を、数字で測る仕組みを用意しました。

この仕組みがCore Web Vitalsです。Core Web VitalsはGoogleの3つの指標で、実際のユーザー体験を測定します。感覚でしかなかった「使い心地」を数値化することで、どこに問題があるのかをはっきりさせているのです。

さらに、Core Web Vitalsは検索順位に影響する要素でもあります。Core Web Vitalsは2021年6月にページ体験の評価としてGoogle検索に組み込まれた、確認済みのランキング要因です。ただし、コンテンツの質のほうが依然として重要で、内容が同じくらいのサイト同士で差がつく「決め手」として働くと理解しておくとよいです。

Core Web Vitalsの3つの指標を知り、優先度をつけて改善する

指標測るもの「良好」の目安
LCP表示速度2.5秒以内
INP操作への反応200ミリ秒以下
CLS表示の安定感0.1以下

Core Web Vitalsは、次の3つの指標で成り立っています。それぞれが「速さ」「反応」「安定」という別々の体験を表しています。

LCP・INP・CLSの3つの指標と良好の基準値を示した図 Core Web Vitalsは表示速度・操作への反応・表示の安定感の3つで測ります

1つ目はLCP(Largest Contentful Paint/表示速度)です。LCPはビューポート内で最も大きなコンテンツ要素が表示されるまでの時間を測る指標で、ユーザーが「ページが表示された」と感じるタイミングに近いものです。目安として、2.5秒以内なら「良好」です。

2つ目はINP(Interaction to Next Paint/操作への反応の速さ)です。INPは、ユーザーがクリックやタップなどの操作をしてから、次の画面描画が始まるまでの遅延時間を測定します。これは2024年3月にFID(First Input Delay)を置き換えた新しい指標です。200ミリ秒以下なら「良好」とされます。

3つ目はCLS(Cumulative Layout Shift/表示の安定感)です。CLSは、ページの表示中に起きる予期しないレイアウトのずれを対象に、その合計を測るスコアです。ボタンを押そうとした瞬間に表示が動いて押し間違える、といった不快さを防ぐための指標で、0.1以下なら「良好」です。

大事なのは、3つを一度に完璧にしようとしないことです。改善効果が出やすい順は、一般的にLCP → CLS → INPの順で、まずLCPから着手するのが効率的です。

関連: AIを活用したWebサイトリニューアルの効果と実践方法|フィリピン日系企業向け で詳しく解説しています。

指標ごとの具体的な改善手順

指標主な改善方法
LCP(表示速度)画像の最適化、CDNの導入
CLS(表示の安定感)画像に幅と高さを指定、表示スペースの確保
INP(操作への反応)不要なJavaScriptの削除、遅延読み込み

まずは自社サイトの現状を知ることから始めます。GoogleのPageSpeed InsightsにサイトのURLを入力すると、3つの指標のスコアと改善のヒントが無料で確認できます。あわせてGoogle Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」というレポートを見ると、問題のあるページを一覧で把握できます。

PageSpeed Insightsでサイトの表示速度スコアを確認する画面のイメージ まずはPageSpeed InsightsとSearch Consoleで自社サイトの現状を確認します

ここで「実際のユーザーのデータ(フィールドデータ)」を基準にすることが重要です。PageSpeed Insightsのラボデータはテスト環境での計測で、低速なスマートフォンや不安定な回線といった実際のユーザー環境とは異なります。開発中の確認にはラボデータ、最終的な評価にはフィールドデータ、と使い分けます。

実際に、マカティのリトルトーキョー近くにある約80席の日系飲食店で、古くなっていたホームページをWordPressでまるごと作り直したことがあります。ゼロから作り直すと、画像を軽く保つことや、表示が崩れない作りを最初から組み込めるので、こうした指標を整えやすくなります。あわせて最新のSEO・GEO対策でスモールキーワードを狙い、そのキーワードでは今も検索で1〜5位を保っています。

LCP(表示速度)を良くするには、画像の最適化が最も効果的です。たとえばトップの大きな画像をWebPという軽い形式に変換し、ファイルサイズを小さくします。また、CloudflareやFastlyなどのCDNを使い、ユーザーに近い場所のサーバーから配信すると、サーバーの応答時間が数百ミリ秒改善するケースが多くあります。フィリピンから日本のユーザーに向けて発信する場合など、サーバーの物理的な距離が影響することもあるため、CDNは特に有効です。

CLS(表示の安定感)を良くするには、画像や広告の表示スペースをあらかじめ確保することが基本です。具体的には、すべての画像タグにwidth(幅)とheight(高さ)を指定しておくと、読み込み中に表示が飛び跳ねるのを防げます。後から差し込まれる広告やチャットの枠にも、事前に場所を空けておくと安定します。

INP(操作への反応)を良くするには、JavaScriptを整理する必要があります。使っていないチャットや広告のタグを削除したり、すぐに必要でないスクリプトを後から読み込む「遅延読み込み」に変えたりします。INPはJavaScriptの最適化が必要で技術的な難易度が高いため、LCPやCLSを整えたあとに取り組むのが効率的です。

関連: フィリピン拠点のECサイトにAIスマート検索を導入するメリットと実践ガイド で詳しく解説しています。

改善のときにつまずきやすいポイント

つまずきやすい点対処のポイント
PageSpeedの点数だけを追う実際のユーザーのデータを基準にする
効果がすぐ出ないと焦る反映まで数週間待つ
モバイルを後回しにするスマートフォンの表示から確認する
改善に時間をかけすぎる「良好」なら深追いしない

よくある失敗が、PageSpeed Insightsの点数だけを追いかけてしまうことです。テスト環境の点数を100点に近づけても、実際のユーザーのデータが良くなっていなければ、Googleの評価には反映されません。あくまで実ユーザーの体験値を基準にしてください。

スマートフォンでWebサイトの表示を確認する担当者のイメージ モバイルのスコアを優先し、実際のユーザーのデータをもとに改善を進めます

次に、直した効果がすぐに出ないことを知らずに焦るケースです。GoogleのデータであるCrUXは過去28日間の移動平均で更新されるため、修正を反映してから効果を判断するまで数週間待つ必要があります。公開した翌日にスコアが変わらなくても、失敗ではありません。

また、モバイルの評価を後回しにするのも危険です。ランキング評価ではモバイルとデスクトップが個別に見られ、モバイルのほうがスコアが低くなりやすいため、改善の優先度はモバイルが高いケースが多いです。まずスマートフォンでの表示から確認するのがおすすめです。

最後に、Core Web Vitalsの改善だけに時間をかけすぎるのも避けたいところです。この指標はあくまで評価の一部であり、記事の内容や信頼性のほうが順位への影響は大きいです。「良好」の範囲に入っていれば、細かい数値を詰めることに労力を割きすぎないほうが効率的です。

FAQ

Q: Core Web Vitalsを改善すれば、検索順位は必ず上がりますか

A: 必ず上がるわけではありません。順位はコンテンツの質や被リンクなど多くの要素で決まり、Core Web Vitalsはその一部です。ただし、内容が同程度のサイト同士では、この差が順位の決め手になることがあります。

Q: 「良好」の基準値をもう一度教えてください

A: LCPは2.5秒以内、INPは200ミリ秒以下、CLSは0.1以下が「良好」の目安です。3つすべてが「良好」の範囲に入って初めて、そのページは全体として「良好」と判定されます。

Q: WordPressで作ったサイトでも改善できますか

A: できます。WordPressは画像最適化プラグインやキャッシュプラグインを使うことで、技術知識が少なくてもLCPやCLSの改善に取り組みやすい環境です。INPの改善はテーマやプラグインの見直しが必要になることもあります。実際に、日本で20年ほど美容師をしてきた方がマニラで開いた美容院のサイトをWordPressで作り、Search ConsoleやGoogle Analyticsの確認と改善を自動化したことがあります。土台がしっかりしているぶん、こうした継続的なチェックの仕組みも組み込みやすいと感じました。

Q: どのツールを使えば現状を確認できますか

A: 無料で使えるPageSpeed InsightsとGoogle Search Consoleがあれば十分です。前者はURLごとの詳しいスコアと改善案を、後者はサイト全体の問題ページを一覧で確認できます。

まとめ

Core Web Vitalsは、「表示速度(LCP)」「操作への反応(INP)」「表示の安定感(CLS)」の3つで、サイトの使い心地を数値にしたGoogleの指標です。感覚でしかなかった「遅い・使いにくい」を数字で見えるようにし、どこを直せばよいかをはっきりさせてくれます。

進め方はシンプルで、まずPageSpeed InsightsとSearch Consoleで現状を確認し、実ユーザーのデータを基準に、LCP → CLS → INPの順で改善していきます。効果の判定には数週間かかるため、焦らず続けることが大切です。

まずは自社サイトのURLをPageSpeed Insightsに入力し、モバイルのスコアを確認するところから始めてみてください。数値を見れば、最初に手をつけるべき場所が自然と見えてきます。

参考・出典

この記事を書いた人

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運営者 / AIエンジニア(IT歴36年以上)

  • 東京都出身・マニラ在住13年以上
  • IT歴36年以上(開発・SEO・AI)
  • IBM認定 生成AIエンジニア
  • AIチャットボット・RAG・AIエージェント開発

IT歴36年以上、マニラでの実務経験13年以上の日本人AIエンジニア(運営者)です。AIチャットボットや業務自動化、AIエージェント、生成AIマーケティングなど、フィリピンの日系企業が「成果に直結するAI」を導入できるよう、現場目線で記事を書いています。ご相談は日本語・英語どちらでも対応します。

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